こんにちは、Honda車のよろず相談所の工場長です。
今回は最近多発しているN-BOXのブレーキランプが消えない事象を解説したいと思います。
N-BOX以外にも、N-ONEやN-WGNのNシリーズやGD型フィットなど多くの車両で同様の故障が発生します。
対処法などは同じなので、自分の車に置き換えて記事を読んでいただければと思います。
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N-BOXでブレーキランプが消えないのはペダルストッパーが原因!
N-BOXでブレーキランプが消えないのはペダルストッパーの破損が原因です。
下記の回路図のように、ブレーキSWがONしないとブレーキランプは点灯しません。
それが、ペダルストッパーの破損が原因で常時ブレーキSWがONしてしまうのです。
●ブレーキペダルの根本付近の写真です。
※ブレーキ踏んでいない状態
上部の青いのがブレーキSWです。このスイッチがON/OFFする事でブレーキランプが点灯します。
ブレーキSWの先端にある円形のグレーの物が主原因のブレーキペダルストッパーです。
ブレーキを踏んでいない状態では、ブレーキSWとペダルストッパーはくっついています。
●ブレーキペダルの根本付近の写真です。
※ブレーキ踏んでいる状態
ブレーキを踏んでいる状態では、ブレーキSWとペダルストッパーが離れています。
離れる事でブレーキSWがONになりブレーキランプが点灯します。
このペダルストッパーがプラスチック製の為、経年劣化により硬化し最終的には破損してしまい外れてしまいます。
下の写真は、経年劣化でバラバラに割れてしまったブレーキストッパーです。
新品はこの様な部品です。プラスチックですが弾力のある固い材質です。
何故か破損がよく起きる時期は、冬ではなく暑い夏の時期が多いです。
この故障は昔から多かったのでやっとメーカーも対策を行ったのか、JF5型の新型N-BOXからはペダルストストッパーがなく、スイッチが直接ブレーキペダルの金属部に当たる様に仕様が変更されています。
↑ブレーキを踏んでいる状態です。ブレーキランプ点灯中
↓ブレーキを離した状態です。ブレーキランプ消灯中
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そのまま乗っていても大丈夫か?
ブレーキランプが点灯したままで走行は大変危険ですので、気付いたらすぐに処置をしましょう。
ブレーキランプが点灯したままだと、後続車から見てもいつブレーキをかけたのがわからないので追突される可能性があります。
警察に見つかると、整備不良で検挙される可能性があります。
そして、エンジンが掛かっていない状態でブレーキランプが点灯したままだと、バッテリーがあがってしまうので、気付いたらすぐに処置をしましょう。
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ブレーキライトが消えない時の対処法
ペダルストッパーが破損してブレーキランプが消えない時の対処法は、ストッパーの代わりの物を応急処置として取り付けましょう。
似たようなクリップや1円玉や10円玉をテープで取り付けてもいいです。
ペダルストッパーの代わりになればなんでも大丈夫です。
応急処置をしたら必ず、ブレーキペダルを踏まない状態でブレーキランプが点灯していない、ペダルを踏むとブレーキランプが点灯するという作動点検を行いましょう。
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ブレーキランプが消えない症状の予防策とは?
ブレーキランプが消えない症状の予防策は、壊れる前にブレーキペダルストッパーを交換しましょう。
部品代は190円と高くありません。
ご自身でも簡単に交換できるので、新車から10年近く乗っている車は予防整備が最も有効です。
部品番号は、[46505-TY0-951]
ネットでも購入か可能です。
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