N-BOXでブレーキランプが消えないのはペダルストッパーの破損が原因!そのままでも大丈夫?対処法や予防策を整備士が解説

ブレーキランプがつきっぱなしになったN-BOX ペダルストッパーの破損が原因!? N-BOX
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Honda車のよろず相談所の工場長の経歴
●主な資格

  • 国家一級整備士
  • ホンダサービスエンジニア1級
  • フロントマネージャー資格
  • 自動車検査員

ホンダディーラー10年以上の知識と経験を生かして、誰にでもわかりやすく解説していきます。

こんにちは、Honda車のよろず相談所の工場長です。

今回は最近多発しているN-BOXのブレーキランプが消えない事象を解説したいと思います。

N-BOX以外にも、N-ONEやN-WGNのNシリーズやGD型フィットなど多くの車両で同様の故障が発生します。
対処法などは同じなので、自分の車に置き換えて記事を読んでいただければと思います。

N-BOXでブレーキランプが消えないのはペダルストッパーが原因!

ブレーキランプが点灯しているホンダのDBA-JF1のN-BOX
ブレーキランプが消えない原因は?

N-BOXでブレーキランプが消えないのはペダルストッパーの破損が原因です。

下記の回路図のように、ブレーキSWがONしないとブレーキランプは点灯しません。

それが、ペダルストッパーの破損が原因で常時ブレーキSWがONしてしまうのです。

ブレーキランプの回路図
ブレーキランプの回路図

●ブレーキペダルの根本付近の写真です。
※ブレーキ踏んでいない状態
上部の青いのがブレーキSWです。このスイッチがON/OFFする事でブレーキランプが点灯します。
ブレーキSWの先端にある円形のグレーの物が主原因のブレーキペダルストッパーです。

ブレーキを踏んでいない状態では、ブレーキSWとペダルストッパーはくっついています。

ブレーキを踏んでいない状態のブレーキペダル、ブレーキSW、ペダルストッパーの状態
ブレーキを踏んでいない状態

●ブレーキペダルの根本付近の写真です。
※ブレーキ踏んでいる状態

ブレーキを踏んでいる状態では、ブレーキSWとペダルストッパーが離れています。
離れる事でブレーキSWがONになりブレーキランプが点灯します。

ブレーキを踏んでいる状態のブレーキペダル、ブレーキSW、ペダルストッパーの状態
ブレーキペダルを踏んでいる状態

このペダルストッパーがプラスチック製の為、経年劣化により硬化し最終的には破損してしまい外れてしまいます。

下の写真は、経年劣化でバラバラに割れてしまったブレーキストッパーです。

破損したブレーキストッパーの写真
破損したブレーキストッパー

新品はこの様な部品です。プラスチックですが弾力のある固い材質です。

新品のブレーキストッパー
新品のブレーキストッパー

何故か破損がよく起きる時期は、冬ではなく暑い夏の時期が多いです。

この故障は昔から多かったのでやっとメーカーも対策を行ったのか、JF5型の新型N-BOXからはペダルストストッパーがなく、スイッチが直接ブレーキペダルの金属部に当たる様に仕様が変更されています。

JF5のブレーキペダルの根本の写真
JF5のブレーキペダル、ブレーキSW付近

↑ブレーキを踏んでいる状態です。ブレーキランプ点灯中

↓ブレーキを離した状態です。ブレーキランプ消灯中

JF5のブレーキペダルの根本の写真
JF5のブレーキペダル、ブレーキSW付近

そのまま乗っていても大丈夫か?

整備工場にあるブレーキランプが点灯しているホンダのDBA-JF1のN-BOX
ブレーキランプ付いたままで大丈夫?

ブレーキランプが点灯したままで走行は大変危険ですので、気付いたらすぐに処置をしましょう。

ブレーキランプが点灯したままだと、後続車から見てもいつブレーキをかけたのがわからないので追突される可能性があります。

警察に見つかると、整備不良で検挙される可能性があります。

そして、エンジンが掛かっていない状態でブレーキランプが点灯したままだと、バッテリーがあがってしまうので、気付いたらすぐに処置をしましょう。

ブレーキライトが消えない時の対処法

ペダルストッパーが破損してブレーキランプが消えない時の対処法は、ストッパーの代わりの物を応急処置として取り付けましょう。

似たようなクリップや1円玉や10円玉をテープで取り付けてもいいです。

新品とペダルストッパーと応急処置時にしようするクリップの写真
緑の似たようなクリップ
応急処置用の1円玉とテープ
これをペダルストッパーの位置に貼り付けます。

ペダルストッパーの代わりになればなんでも大丈夫です。

応急処置をしたら必ず、ブレーキペダルを踏まない状態でブレーキランプが点灯していない、ペダルを踏むとブレーキランプが点灯するという作動点検を行いましょう。

ブレーキランプが消えない症状の予防策とは?

ブレーキランプが消えない症状の予防策は、壊れる前にブレーキペダルストッパーを交換しましょう。

部品代は190円と高くありません。
ご自身でも簡単に交換できるので、新車から10年近く乗っている車は予防整備が最も有効です。
部品番号は、[46505-TY0-951]

ネットでも購入か可能です。

新品のブレーキペダルストッパーの写真
新品のブレーキペダルストッパー

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