RK型ステップワゴンで発電機の故障でバッテリー警告灯が点灯し充電できなくなった故障事例を整備士が解説！診断方法や修理費も公開！

こんにちは、Honda車のよろず相談所の工場長です。

今回は、RK型ステップ和音の発電機の故障でバッテリー警告灯が点灯し充電できなくなった故障事例を詳しく解説したいと思います。

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発電機の故障でバッテリー警告灯が点灯し充電出来なくなって入庫した故障事例

車種：ステップワゴン
型式：DBA-RK5
走行距離：95,000km

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実際に確認できた症状

まず、エンジンをかけようとキーを回すとバッテリーの充電不足でスターターが回らずメーター内があばれた様にバタバタバタと立ち上がったり落ちたりを繰り返しました。

代わりのバッテリーを取り付けてエンジンをかけると問題なくかかりました。
その時、エンジンかかっている状態でメーター内でバッテリー警告灯が点灯していました。

充電警告灯とは、何かしらの原因でバッテリーが充電されていない時に点灯する警告灯です。

DTCの有無を確認してみた

DTC：P065A ACG故障

ACGとは、A.C.ジェネレーターの略で日本語にすると交流発電機の事をさします。ACは交流、DCは直流と中学校の理科でやったやつです。一般的に家庭用コンセントはAC100Vなので、交流の100V電気を使っている事になります。

このDTCはECUが記憶してもメーター内に警告灯は点灯させないものです。
概要は、LIN接続されているACGは自己診断機能があり、発電しない状態が一定期間続いた時にストアするDTCです。

DTCに付いて以下の記事で詳しく解説しています。
●DTCとは何か？

●OBDスキャンツールを使用したみた記事

●使用したOBDスキャンツール

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実際に詳しく診断した結果

バッテリー警告灯が点灯していたという事は、何かしらの原因でバッテリーが充電されてない状態です。その原因を探したいと思います。

●エンジンルームからの唸り音の点検

まず、問診で気になったのは家族がエンジンルームから唸り音がすると言っていたという所です。
ACG故障の特徴として、壊れる前に回転数に応じた唸り音が出るケースが多い為です。
エンジンをかけてみると［ウィ～～ン］とエンジン回転と連動してACGから唸り音が発生していました。

●ACGの発電量の点検

発電量の点検方法

1. ACGのB端子に電圧計とB端子ハーネスに電流計を接続する。（120A以上の電流計を使用する事）
2. エンジンを始動してラジエターファンが２回作動するまで暖気運転を行う。
3. エンジン回転を2000rpmで一定にし、ヘッドライト、デフロスター、エアコン、ブレーキライトなど電気負荷を最大にして電圧・電流を測定する。

定格出力：13.5V　105A

☆オススメの電圧計

☆オススメの電流計

測定値：0～10Vをふらふら　A数も表示がふらふらして測定できず
判定：異常

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発電機の故障でバッテリー警告灯が点灯し充電出来なくなった場合の修理箇所と修理費用

修理箇所

• 発電機（ACG）交換
• バッテリー交換

※バッテリーは使用年数が3年越えていたので、交換をお勧めしました。

修理費用

• 発電機：100,000円（工賃込み）
• バッテリー：35,000円（工賃込み）

●民間整備工場に依頼した場合の目安の修理費

	新品	リビルト品	中古品
ディーラーでの修理費用	100,000円	8～90,000円	3～50,000円
民間整備場での修理費用	95,000～100,000円	7～90,000円	2～50,000

ACGは新品の他にリビルト品や中古品を使用すると修理費を大幅に抑える事ができます。
しかし、リビルトや中古品にはメリットだけではなくデメリットもあるので注意が必要です。

新品、リビルト、中古品を詳しく解説した記事があるので、あわせてご覧ください。

R型エンジンのACG交換は比較的簡単なので、多少工具や知識があれば自宅でも交換可能です。

この手前のベルトを取り外して、ACG本体を交換します。

ACG本体はボルト２本で止まっているだけです。

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