N-BOX(JF3.4)とは、どんな車なのか?
JF3.4型N-BOXとは2代目のN-BOXで2017-2023年の間、販売されていました。
JF3とJF4の差は駆動方式でJF3は2WD、JF4は4WDとなっています。
初代N-NOXのフルモデルチェンジ後のモデルで車両各所が改善されより洗練されたN-BOXとなっています。
例えば、初代より車両重量が890kgと60kgも軽量化され、燃費も1.4km/m改善されています。
安全運転支援システムHonda SENSINGの衝突軽減ブレーキ、ACC、LKASなど快適なドライブに欠かせない装備も初代と比べてグレードアップして装備されています。
Honda SENSINGの良さを解説すると長くなるので、詳しく知りたい方はHonda公式サイトをご覧ください。
年式的にも、中古車市場は初代よりこの2代目N-BOXがメインになっています。
現在乗っているユーザーさんも、これから2代目N-BOXを購入しようとしている方も役立つ情報ですので、是非最後までご覧ください。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう♪
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ホンダ整備士がN-BOX(JF3.4)の故障しやすい持病8選を解説
持病 リコール事案:燃料ポンプ不良により走行中突然エンストする
以前から、Nシリーズは燃料ポンプが弱くエンストする故障事例が多々ありました。
アイドリング中や走行中に突然エンストしたら怖いですよね?
しかし、今はご安心ください。
ホンダ公式HPにもあるように、N-BOXには燃料ポンプ不良によるリコールがR5.12に発表されています。
故障が発生すると燃料ポンプが停止してしまい、走行中でも突然エンジンが止まってしまう重大故障に繋がります。
実際に、トンネル内でエンストしてしまい後続車に追突された死亡事故も発生しているため、現在乗っている方やこれから中古車を購入する方は必ずそのお車がリコール対策済みかを確認してください。
自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのか?リコール作業は終わっているのか?
その見分け方は【燃料ポンプ不良により走行中突然エンストする持病の見分け方】でしっかりと解説します。
持病 リコール事案:ミッション内部のトルクコンバーター不良で走行不能になる
こちらはミッションのリコールです。R2.2発表。
故障が発生するとミッションのトルクコンバーター内部が破損し発進時にエンストする症状が発生します。
こちらも対策品の部品への無料交換の対応となっています。
対象台数は44.974台と小規模なリコールですが、現在乗っている方やこれから中古車を購入する方は必ずそのお車がリコール対策済みかを確認してください。
自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのか?リコール作業は終わっているのか?
その見分け方は【ミッション内部のトルクコンバーター不良で走行不能になる持病の見分け方】でしっかりと解説します。
HONDA公式HPリコール・改善
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持病 リコール事案:ヒューズボックス不良で後退灯が点灯しなくなる
このリコールはヒューズボックス内に内蔵されている後退灯制御リレーの不良によりバック時にバックライトが点灯しない場合がある為、ヒューズボックスを対策品と交換するという物です。
N-BOXやN-VANの2車種、185,902台が対象となります。
現在N-BOXを乗っている方やこれから中古車を購入する方は必ずそのお車がリコール対策済みかを確認してください。
自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのか?リコール作業は終わっているのか?
その見分け方は【ヒューズボックス不良で後退灯が点灯しなくなる持病の見分け方】でしっかりと解説します。
HONDA公式HPリコール・改善
持病 改善対策事案:パンク応急修理用具のパンク修理剤が漏れる
このリコールは、パンク応急修理用具のパンク修理剤が密閉不足により漏れ出してしまい最悪の場合、パンク応急修理ができなくなる場合があるというものです。
自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのか?リコール作業は終わっているのか?
その見分け方は【パンク応急修理用具のパンク修理剤が漏れる持病の見分け方】でしっかりと解説します。
HONDA公式HPリコール・改善
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持病:高負荷加速時に失火して加速できずガクガクする
N-BOXで一番厄介な持病がこの高負荷加速時の失火です。
この持病が発症し、部品交換になった場合の修理費は約15万円程になります。
自分が乗っているN-BOXや購入予定のN-BOXがこの持病が発症していないか心配だと思います。
しかし、的確な判断ができれば、そう怖がる持病ではありません。
この持病が発症しているかの判断方法を【高負荷加速時に失火して加速できずガクガクする持病の見分け方】で紹介しますので、併せてご覧ください。
実際の故障事例の記事があるので、ぜひご覧ください。
持病:エアコンの効きが効かなくなる
今となっては当たり前の装備のエアコン。それが真夏に壊れたら車に乗れたものではありません。
使わないと故障に気付きにくいエアコンの故障ですが、N-BOXにもエアコンの持病があり最悪の場合クーラーが壊れて冷風で全くでなくなります。
そうなると修理費は5~6万は覚悟しなければなりません。
特にこれから中古車を購入される方はよくチャックしたい所です。また、今乗っているN-BOXが壊れかけているのかも見るポイントがわかれば判断は難しくありません。
この持病が発症しているかの判断方法を【エアコンの効きが効かなくなる持病の見分け方】で紹介しますので、併せてご覧ください。
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持病:リヤパワーウィンドウが壊れて開閉出来なくなる
修理費:約6万円
リヤパワーウィンドウが壊れると高額修理となるケースが多々あるので、中古車を予定の方は必ず確認したい箇所です。
実際にあった故障事例の記事があるので、併せてご覧ください。
この持病も確認するポイントがあります。【リヤパワーウィンドウが壊れて開閉出来なくなる持病の見分け方】で詳しく解説しますので、ご覧ください。
持病:Fバンパーをぶつけると車両火災やホンダセンシングが故障する
安全運転支援装置が沢山装備されているN-BOXは前後に沢山のセンサー類が装着されています。
その為、少しバンパーをぶつけてしまっただけでも、センサーが破損して高額修理になる場合が多々あります。
また、センサーが壊れるだけならまだしも、フロントバンパーを擦ったのが原因で車両火災になった事例もあるので、ここも必ず確認したいポイントです。
なぜ、バンパーを擦っただけで車両火災やホンダセンシングの故障に繋がるのかを【Fバンパーをぶつけると車両火災やホンダセンシングが故障する持病の見分け方】で詳しく解説しますのでご覧ください。
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故障しやすい持病の確認方法
燃料ポンプ不良により走行中突然エンストする持病の確認方法
燃料ポンプ不良により走行中突然エンストする持病の見分け方は下記の2ステップです。
- 自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのかをHPで確認する。
- 対象の場合は、リコール作業が終わっているのかを確認する。
①自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのかをHPで確認する。
リコールの対象車両かの確認はHONDAのHPで確認ができます。↓↓
リコール対象のN-BOXを所有している方には、HONDAからダイレクトメールが発送されているはずなので、そちらからでも確認可能です。
②対象の場合は、リコール作業が終わっているのかを確認する。
対策品に交換されているかは、外観ではわかりません。
その為、リコールや改善対策の作業後には指定位置に黄色ペイントのチェックをいれたり、特定整備記録簿が発行されているのでその2カ所で判断ができます。
【対策後の識別:車台番号打刻の上五桁目上部に黄色ペイントを塗布します。】
車台番号とは一般的に車両識別に使用する番号です。
場所は右側後部座席のカーペット下に打刻されています。
また、リコール作業を行った場合は必ず特定整備記録簿が発行されています。一般的には車検書入れやメンテナンスノートと一緒になっています。
黄色ペイントや特定整備記録簿がない場合は、リコール作業が未実施の可能性が高いのでお近くにホンダディーラーにお問い合わせください。
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ミッション内部のトルクコンバーター不良で走行不能になる持病の確認方法
ミッション内部のトルクコンバーター不良で走行不能になる持病の見分け方は燃料ポンプのリコールと同じ2ステップです。
- 自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのかをHPで確認する。
- 対象の場合は、リコール作業が終わっているのかを確認する。
①HONDAのHPで対象車両かを確認する。
②対象車両の場合、リコール作業が終わっているかを確認する。
対策品のトルクコンバーターに交換されている場合は、運転者席側ドア上側ヒンジ上部ボルト頭部に黄色ペイントが塗布されています。
リコール作業でトルクコンバーターが交換された事が記載された特定整備記録簿があれば対策品に交換されていると判断ができます。
特定整備記録簿は一般的に車検書入れやメンテナンスノートと一緒になっています。
黄色ペイントも特定整備記録簿もない場合は、リコール作業が未実施の可能性が高いのでお近くのディーラーへお問い合わせください。
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ヒューズボックス不良で後退灯が点灯しなくなる持病の確認方法
ヒューズボックス不良で後退灯が点灯しなくなる持病の見分け方は燃料ポンプと同じ2ステップです。
- 自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのかをHPで確認する。
- 対象の場合は、リコール作業が終わっているのかを確認する。
①HONDAのHPで対象車両かを確認する。
↓↓こちらのHONDA公式HPより対象車両の確認ができます。
リコール対象のN-BOXを所有している方には、HONDAからダイレクトメールが発送されているはずなので、そちらからでも確認可能です。
②対象の場合は、リコール作業が終わっているのかを確認する。
目視でヒューズボックスを確認してもリコール実施済か未実施かの判断は出来ません。
その為、指定位置に黄色ペイントが塗布されているか、特定整備記録簿が発行されているかでリコール作業実施済かの判断をします。
ヒューズボックス交換時に黄色ペイントを塗布する場所は、【運転者席側ドア下側ヒンジ下部ボルト】です。
また、リコール作業を行った場合は必ず特定整備記録簿が発行されています。一般的には車検書入れやメンテナンスノートと一緒になっています。
黄色ペイントや特定整備記録簿がない場合は、リコール作業が未実施の可能性が高いのでお近くにホンダディーラーにお問い合わせください。
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パンク応急修理用具のパンク修理剤が漏れる持病の確認方法
パンク応急修理用具のパンク修理剤が漏れる持病の見分け方は2ステップです。
- 自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのかをHPで確認する。
- 対象の場合は、リコール作業が終わっているのかを確認する。
①自分のN-BOXや購入予定のN-BOXがリコール対象なのかをHPで確認する。
リコールの対象車両かの確認はHONDAのHPで確認ができます。↓↓
リコール対象のN-BOXを所有している方には、HONDAからダイレクトメールが発送されているはずなので、そちらからでも確認可能です。
②対象の場合は、リコール作業が終わっているのかを確認する。
リコールや改善対策の作業後には指定位置に黄色ペイントのチェックをいれたり、特定整備記録簿が発行されているのでその2カ所で判断ができます。
黄色ペイントの塗布位置【助手席側ドア上部ヒンジ上部ボルト頭部】
また、リコール作業を行った場合は必ず特定整備記録簿が発行されています。一般的には車検書入れやメンテナンスノートと一緒になっています。
黄色ペイントや特定整備記録簿がない場合は、リコール作業が未実施の可能性が高いのでお近くにホンダディーラーにお問い合わせください。
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高負荷加速時に失火して加速できずガクガクする持病の確認方法
高負荷加速時に失火して加速できずガクガクする持病の見分け方は、指定条件時に症状が発症するかを確認する事です。
この持病は、アクセル全開領域でエンジン内部のエキゾーストバルブにスラッジ(汚れ)が付着し圧縮漏れを起こします。
その圧縮漏れが原因で失火が発生し、ガクガクと車両が揺れたり加速しないなどの症状が発生します。
指定条件時とは、アクセル全開での加速時&可能ならば複数人乗車や可能な限り急な坂道での走行テストです。
また、症状発生時にはメーター内のPGM-FI警告灯が点灯・点滅します。
原因のエキゾーストバルブの交換になると修理費用は約15万円と高額修理になる為、中古車を選ぶ際は、試乗を行ったりもし試乗が不可な場合は十分な補償が付いているお車のご購入をお勧めします。
↓↓実際の故障事例の記事があるので、併せてご覧ください。
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エアコンの効きが効かなくなる持病の確認方法
JF3、JF4のN-BOXやJJ1.2のN-VAN、JH3.4のWGNはエアコンシステムのコンデンサーが弱く、エアコンシステム内に充填されている冷媒ガスが漏れ出します。
冷媒ガスが漏れ出すとエアコンシステムが正常に作動せず、エアコンをONにしても冷風が出なくなってしますのです。
エアコンの効きが効かなくなる持病の見分け方は二つあります。
- エアコンの性能テストを行って冷風の温度が良好かを点検する。
- コンデンサーを点検して、ガス漏れ跡がないかを点検する。
①エアコンの性能テストを行って冷風の温度が良好かを点検する。
○測定条件
- 日射なし
- ボンネットを開ける
- フロントドア、ドアガラス全開
- エンジン回転数1500rpm
- A/C ON
- 温度調整:MAX COOL
- 吹出しモード:ベント
- 内外気切り替え:内気循環
- ブロアファン風量:最大
上記の条件で10分間運転させて、吸入空気温度、吐出空気温度を読みとりしたの表に照らし合せ冷風が範囲内になっている事を確認する。
例えば、下の図の様に吸入空気温度30度、湿度50%の時は吐出空気温度が約14度以下なら正常と判断できる。
②コンデンサーを点検して、ガス漏れ跡がないかを点検する。
コンデンサーは助手席側のフロントバンパーの真裏に付いている部品で下の写真の赤○の部分にです。
ここに汗染みの様な跡がある場合は、冷媒ガスが漏れている可能性が高いのでディーラーなど修理工場へ相談しましょう。
中古車を購入する場合は、現車確認時に冷風がしっかり出るか、コンデンサーに冷媒ガス漏れ跡がないかを確認しましょう。
また、保障付中古車は納車後も安心です。
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リヤパワーウィンドウが壊れて開閉出来なくなる持病の確認方法
リヤパワーウィンドウが壊れて開閉出来なくなる持病の見分け方は、実際にリヤパワーウィンドウがスムーズに開閉するかを確認してください。
作動テストで確認すべき4項目。
- リヤパワーウィンドウが開くか。
- 全閉→全開、全開→全閉時スムーズに動くか。
- AUTO操作時途中で止まらないか。
- ガラスがガタガタしないか。
よくある故障のパターンは、ガラスとモールが張り付いてしまい、ガラスの固定部分に強い負荷が加わりガラスから固定部が剥がれてしまいます。
この場合最低でもガラス交換で約6万円。この破損が原因でモーター部なども破損すると最大約13~14万円程の高額修理になってしまう可能性があります。
実際にあった故障事例の記事があるので、併せてご覧ください。
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Fバンパーをぶつけると車両火災やホンダセンシングが故障する持病の確認方法
Fバンパーをぶつけると車両火災やホンダセンシングが故障する持病の見分け方は、フロントバンパーにぶつけた跡や、交換歴がないかを点検しましょう。
最近のN-BOXはバンパーの裏にホンダセンシングのレーダーがあり、バンパーを軽くでもぶつけるとレーダーが破損したり、レーダーのマウント部が曲がってエラーになってしまいます。
実際にあった事例
その①:右前のフロントバンパーをぶつけたらメーター内にチェックランプが沢山点検した。
写真の様に右前をぶつけてしまったN-BOXがチェックランプ点検で入庫しました。
この様にホンダセンシング関連のエラーが確認できました。
この場合は、ボンネットの真裏にあるレーダーマウントが歪んでしまいエラーになっていたので、板金修理で約15万円の費用がかかりました。
その②:車止めにバンパーをひっかけてしまい、フォグ周辺から火が出て炎上
これはメーカーから正式に案内がでていますが、車止めなどにバンパーをひっかけてしまい、フォグバルブが内部でバンパーと接触してしまい、そこから発火して車両火災につながってしまうのが原因です。
これは、フォグの配線が非常に短く少しバンパーが外側に引っ張られるとフォグバルブハーネスはつっぱり、フォグライトからバルブが外れてしますのです。
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