【フリードGB7】チェックランプが点灯してアイドリング不安定!原因は小動物がエンジンルームでいたずらをしていた?修理事例を紹介!

フリード 小動物によるハーネス損傷 修理事例を紹介 フリード
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Honda車のよろず相談所の工場長の経歴
●主な資格

  • 国家一級整備士
  • ホンダサービスエンジニア1級
  • フロントマネージャー資格
  • 自動車検査員

ホンダディーラー10年以上の知識と経験を生かして、誰にでもわかりやすく解説していきます。

チェックランプが点灯してアイドリングが不安定になる症状の原因は?

メーター内にチェックランプ(警告灯)が点灯している場合は、該当システムのどこかが故障しており車両のコンピューターが故障を認識している状態です。

色々な警告灯
引用:N-BOX取扱説明書

その故障はどこが原因なのかを突き止めなければいけません。

車が故障を認識するとDTCという故障コードをECU内に記録します。そのDTCを確認する事により最短ルートで故障を特定する事が出来ます。

DTCを確認するには、スキャンツールという診断機をしようします。
下記の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。

確認したDTCから故障の原因を突き止めましょう。

アイドリングが不安定になっているという事は

  • 何かが原因で失火している

この可能性が一番高いです。
失火の原因として高いのは

  • 混合気(ガソリンと空気の混じった気体)の不良
  • 点火不良
  • エンジン内部が原因の圧縮不良

この3つが挙げられます。

通常の故障であれば、部品が劣化などにより故障するのですが、今回は稀な外的要因による故障事例をご紹介します。

小動物が原因の故障で実際にディーラーに修理に持ち込まれた事例

自宅でエンジンをかけたらメーター内に警告灯が点灯していてエンジンもブルブルしアイドリングが安定しない

車種:フリードHY
型式:DAA-GB7
走行距離:30000キロ

GB7型フリードハイブリッド
GB7 フリード
工場長
工場長

本日はどうなさいましたか?

ユーザー
ユーザー

自宅でエンジンをかけたらメーター内に警告灯が点灯していて

エンジンもブルブルしアイドリングが安定しません。

工場長
工場長

どの様なチェックランプが点灯していましたか?

ユーザー
ユーザー

これが点灯していました。

PGM-FI警告灯のマーク
PGM-FI警告灯
工場長
工場長

最近なにか整備やなにかされましたか?

ユーザー
ユーザー

特に何もやっていません。

工場長
工場長

現在を症状は出ていますか?

ユーザー
ユーザー

ずっと症状は出ています。

工場長
工場長

承知いたしました。

それでは、お車を拝見させて頂きます。

実際に詳しく診断した結果

ホンダフリードを整備工場で診断している二人の整備士
詳しく診断していきましょう

エンジン警告灯は点灯している事を確認。

PGM-FI警告灯のマーク
PGM-FI警告灯

エンジンを始動するとブルブルと一気筒完全に失火しているような振動を感じた。
かろうじでアイドリングをしている様子。

チェックランプ、DTCの有無の確認をしてみた

チェックランプ:エンジン警告灯点灯

PGM-FI警告灯のマーク
PGM-FI警告灯

DTC:あり
DTCコード:P0303 3番シリンダー失火

DTCとは【ダイアグノースティック トラブル コード】の略で、自動車には自己診断機能という機能が装備されています。

その自己診断機能の故障コードをDTCコードと言い車両のどこに不具合があるのかを教えてくれる
診断には欠かせない物です。

【DTCとはなにか?】【DTCの確認方法】などを詳しく解説している記事があるので合わせてご覧ください。

実際に詳しく診断した結果

症状を確認してエンジンルームを開けました。

これを見た瞬間。今回の故障原因がわかりました。

GB7のエンジンルーム

配線が完全に食いちぎられています。

損傷したエンジンのハーネス
損傷したエンジンハーネル

完全にエンジンハーネスが小動物にかじられて断線しています。

損傷した配線
損傷した配線

損傷個所のまわりには糞や住処に使っているであろう、小動物のゴミが溜まっています。

小動物にエンジンハーネスをかじられていた場合の修理箇所と故障事例

修理箇所:エンジンハーネス(お客様承諾の上、修正にて対応)

本来は食いちぎられていたエンジンハーネスの交換になるのですが、交換費用は85000円程になります。

修理費用:15,000円(清掃代込み)

配線修理を行い別の配線を噛みこませる際は、許容A数にご注意ください。
本来太い配線(沢山の電気を流せる)の所に細い配線(少しの電気しか流せない)を代わりに使用すると簡単に配線が燃えます。車両火災に直結します。

動物の臭いがエンジンルームに残っているとまた住処にされてしまうので、痕跡を消すために入念にエンジンルームを清掃。

他の動物による被害の例:その1

破損したボンネットカバー

ボンネットフードの吸音材を食いちぎってその中を住処された車両です。

この中からは、糞やクルミなどの食料や子供と思われる死骸も出てきました。

他の動物による被害の例:その2

エンジンルーム
動物の痕跡

赤○の奥のヘッドカバー上を住処にされた事例です。

このまま住処にされると配線をかじられて故障の原因となるところでした。

綺麗にエンジンルームを清掃して動物の痕跡を消しました。

小動物による被害を抑える為に出来る事

それは、

  • エンジンルーム内を常に綺麗にする
  • 忌避剤や超音波発生器などを使用

この2点が主な手です。

エンジンルームは洗車時などに定期的に洗浄して、綺麗にしておきましょう。
侵入を許したとしても動物の臭いを消すと【自分の臭いが消されるという事はそこは安全な場所ではない】と思ってくれて住処にしません。
また知らぬ間に動物が侵入していても早期発見ができて故障までさせられるリスクが減ります。

忌避剤や超音波発生器などを使用
これは一時的には効果がありますが、特に超音波発生器は動物によっては慣れてしまうともいいます。

小動物が住処にしやすい所3選!

【バッテリーの上】

エンジンルーム
バッテリーの上

【スロットボディの上】

【エンジンヘッドカバーの上】

この3カ所は不動の3カ所ですので、エンジンルーム内を点検する時は重点的に見てください。

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