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CL系アコードでエアコンガスが最も漏れる場所とは?
CL系アコードでエアコンガスの漏れる候補としてあがるのは6カ所あります。
- エアコンガス配管のムシ
- エアコンガス配管のつなぎ目
- エアコンプレッサーの軸部
- コンデンサー
- エキスパンションバルブ
- エバポレーター
特にCL系アコードやアコードワゴンなどでガス漏れ箇所として最も多いのは、
【エアコンガス配管のムシ】です。
エアコンガス配管のムシとは、【エアバルブ】(バルブコアとも言う)の事で配管内にガスを入れるときは開いて、閉まると密閉してくれる開閉弁の事です。
エアコンガス配管とムシの当たり不良でガス漏れを起こし、ガス量不足でエアコンが効かなくなる事例が多発しています。
エアコンのシステムはこちらのサイトがわかりやすく解説してるので、興味がある方はご覧ください。
エアコン配管のムシからガス漏れを起こしているかをチャックする診断方法とは?
チャック部(ムシ)が刺さっている場所に石鹸水を数滴かけて、空気がぶくぶく出てくるかチェックしましょう。
家庭用の食器洗剤が一番簡単に石鹸水を作れます。
エアコンガスが入っている状態で、石鹸水をチャック部にかけてもエアがぶくぶくでなければ
ムシやチャック部からのガス漏れはありません。
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エアコン配管のムシからガス漏れが発生して実際にディーラーへ修理に持ち込まれた事例
車種:アコード
型式:DBA-CL7
走行距離:45000キロ
本日はどうなさいましたか?
エアコンが効かなく冷風がでません。
今も冷風出ませんか?
はい。
いつから冷風が出ませんか?
気付いたのは本日です。(今年初の夏日)
なにか前兆はありましたか?
冬場の雨の日にガラスが曇った際、
エアコンをつけてもなかなか曇りが取れない時がありました。
過去にエアコンの修理やメンテナンスはしていますか?
去年の夏の終わりに、ガソリンスタンドでエアコンガスの入れ替えをしています。
承知いたしました。
それでは、お車を拝見させて頂きます。
実際に確認できた症状
- A/CをONにしても風は出るが冷風は出ない事を確認
- 作動音からエンジンルーム内の冷媒ガスを圧縮するコンプレッサーも動いていない模様
- 温度切り替えで温風は出るのでエアミックスは正常
- メーター内チェックランプなし
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実際に詳しく診断した結果
CL系アコード特有の持病で、エアコンガスのムシをいじる事(ガス補充や潤滑剤補充など)でチャック部とムシの当たりが変化してエアコンガスが徐々に漏れてしまう事が多々あります。
ディーラーでもCL系アコードのエアコンガス補充やガスクリーニングの際は、必ずお客様に漏れるリスクを説明してご了承頂いた方のみ作業を行うなど、対策をしているくらいリスクがあります。
問診の中で、去年スタンドでエアコンガスの入れ替えを行ったと伺ったので真っ先にムシを疑いました。
配管内にエアコンガスが入っているかの点検します
配管内にエアコンガスが入っているかを確認します。
一番簡単なのが、チャック内のムシの先端を精密ドライバーなどで軽く押して
【シュー】とガスが少しでも出れば配管内にガスはまだ入っています。
※安易に冷媒ガスを大気解放する事は絶対にやめましょう
矢印の先がチャック内のムシです。一瞬押す程度でOKです。
今回は、ムシを押しても一切【シュー】と言わず、完全にエアコンガスは入っていませんでした。
エアコンガスが入っていない事がわかったので、充填機を使って冷媒ガスを入れて再度テストを行います。
チャック、ムシ部からのガス漏れの有無を確認する
一度規定量冷媒ガスを入れて、チャック部に石鹸水を垂らしてぶくぶくエアがでるかを確認します。
予想通りぶくぶくとエア漏れをしている事を確認しました。
この状態で、エアコンを作動させるとしっかりと冷風が出たので、コンプレッサーや他のエアコン関連部品は問題がなさそうです。
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CL7のアコードでムシからガス漏れを起こしていた場合の修理箇所と修理費用
修理箇所:ムシ(バルブコア)の交換
取り外したムシです。新品と比べると汚れいている様に見えます。
修理費用:13,000円(エアコンガスクリーニング込み)
本来純正部品では、ムシ(バルブコア)単品では購入できず、配管ごとの交換となってしまいます。
その場合は、部品交換だけでも2万円くらいします。
今回はお客様の予算がない為、社外品のムシ(バルブコア)を使っての修理となりました。
エアコンが効かなくなる症状で実際にあった別の事例も紹介します。
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