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アイドリングストップしない3つの原因
アイドリングストップしない原因は主に3つあります。
- バッテリーの劣化
- 車両は正常だが使用条件によりアイドリングストッしない状態になっている
- 車両の故障によりアイドリングストップさせない状態になっている
バッテリーの劣化が原因の場合
アイドリングストップしない理由として一番多いのが、バッテリーの劣化です。
通常アイドリングストップバッテリーの交換時期は2年半~3年または4万kmが交換の目安です。
アイドリングストップさせる時は、アイドリングストップさせても再始動できるかをバッテリーの充電状態や健全性から判断してECUが[アイドリングストップ可能]か[アイドリングストップ不可]かを判断しています。
バッテリーの交換時期を過ぎて使用し続けると、健全性が低下して電気を貯められる容量が徐々に低下します。その為、満充電でも健全性低下によりアイドリングストップをさせない事があります。
アイドリングストップしない原因がバッテリーの劣化によるものかを確認する方法は、ディーラーの専用の診断機に接続するしかありません。
バッテリー劣化の診断の相場は5,000円前後が相場です。バッテリー交換が伴う場合は無料になる場合がほとんどです。
バッテリーの交換時期を過ぎている場合は、今後交換が必要なのが間違いない為、素直に交換するのがいいでしょう。
交換時のおすすめバッテリーは[オススメバッテリー]で紹介しているので、ご覧ください。
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車両は正常だが使用条件によりアイドリングストッしない状態になっている場合
車両は正常だが使用条件によりアイドリングストップしない時は、メーター内に下記の様な表示がでます。
この表示が出ている時は、アイドリングストップシステムが正しく作動して、わざとアイドリングストップをさせていない状態です。
よくあるのが、エンジンかけ始めてで冷却水温が低い時や炎天下でエアコン全開の時などです。
その他にも、使用状態によりアイドリングストップ機能を止める場合があります。
車両がわざとアイドリングストップさせない条件
- アイドリングストップストップスイッチが押されているとき
- トランスミッションフルードの油温が低いとき、または高いとき
- エンジン冷却水の水温が低いとき、または高いとき
- 急な坂道で停車したとき
- エンジン始動後、5km/hに達しないまま停車したとき
- ボンネットが開いている状態でエンジンを始動したとき
- セレクトレバーをD以外にしているとき
- バッテリーの内部温度が5℃以下のとき
- バッテリーの充電量が少ないとき
- エアコンの設定温度がHiまたはLoで、エアコンを使用しているとき
- 外気温が-20℃以下または40℃以上で、エアコンを使用しているとき
- エアコンの設定が[FRONT]がONのとき
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アイドリングストップしない事がある条件
- ハンドルを動かしているとき
- 急ブレーキをかけて停止したとき
- 標高が高いとき
- エアコン風量が多いとき
- エアコンを使用中で設定温度と車内の温度差が大きいとき
- エアコンを使用中で車内の湿度が高いとき
- 低車速で、加減速が繰り返されるとき
車両の故障によりアイドリングストップさせない状態になっている場合
過去にあった車両の故障が原因でアイドリングストップができない故障事例
- 電流センサーの不良
- 発電機の不良
- ECUの故障
この様な故障は診断機を使用して診断が必要です。
バッテリーを交換しても、リセットをしても、作動条件時でもアイドリングストップしない場合は、ディーラーで診断をしてもらいましょう。
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バッテリー交換後もアイドリングストップしない時の対処法
車両は直近5回分のイグニッションON時のバッテリー状態から総合的に、アイドリングストップ[OK・NG]を判断しています。
その為、バッテリー交換をしても直帰5回分のバッテリー状態の学習値をリセットしないとアイドリングストップしない場合があります。
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N-BOXにオススメなバッテリー4選
●工場長のオススメバッテリー4選
- 各メーカー純正バッテリー
- GSユアサ製バッテリー
- パナソニック製カオスバッテリー
- ボッシュ製バッテリー
上記4つはどれを購入されても問題なく安心してお使いになれます。
※必ずアイドリングストップ用バッテリーを使用してください。
オススメしないバッテリー
オススメしないバッテリーは”激安品のバッテリー”です
オススメしたバッテリーの半額などネットショップを探すと物凄い安いバッテリーもあります。
そういったものは絶対は使用しない方がいいです。
バッテリーは有名メーカーでも品質管理が難しく高品質な物を低価格で流通されるのが難しいのです。
過去には、ネットショップでバッテリー交換してから車の調子が悪いと入庫されたお車で、いくら補充電しても充電されない激安バッテリーを見た事があるのでご注意ください。
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バッテリーの交換方法
バッテリー交換は、ラチェットと10mmのロングソケットがあれば誰にでも行えます。
このくらいの工具セットがあれば、オイル交換、プラグ交換、バルブ交換など行えるので自分で軽作業を行う方は1セット持っていても良いと思います。
●バッテリーの交換方法
- バッテリーステーを取り外す
- マイナス端子を取り外す
- プラス端子取り外す
- バッテリーを新品に取り換える
- プラス端子を取り付ける
- マイナス端子を取り付ける
- バッテリーステーを取り付ける
文章だけだと説明が難しいので、参考になる動画も興味がある方はご覧ください。
バッテリー交換は基本的にエンジンを止めて行います。その場合、ナビや車両システムの学習値がリセットされる為、学習作業が必要な場合があります。
その為、下のようなバックアップ用電源も売ってたりするので参考にしてください。
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アイドリングストップできない症状でディーラーへ持ち込まれた故障事例
ここ数か月アイドリングストップがしないという事で、修理の依頼がありました。
車種:N-BOX Custom
型式:DBA-JF3
走行距離:60,000km
本日はどうなさいましたか?
最近アイドリングストップをしなくなったので、
異常なんじゃないかと思いまして…
承知しました。
それでは、いくつかご質問させて頂きます。
バッテリーは交換された事はありますか?
確か2年前くらいに交換したと思います。
お車の使用状況を教えて下さい。
ほぼ毎日使っています。
ほぼ毎日お使いとの事ですが、
10km未満の繰返し走行が多いでしょうか?
そうですね。
買い物といっても近所のスーパーが多いです。
最近は遠出もしなくなりましたね。
承知しました。
アイドリングストップしない時はこの様な表示は出ていましたでしょうか?
その表示は出ていました。
バッテリーのマークがあるので、バッテリーが壊れていると思ってました。
ありがとうございます。
それでは、お車を拝見させて頂きます。
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実際に確認した症状
工場長が運転し、試乗を実施。
アイドリングストップ作動条件時に確かにアイドリングストップが出来ない事を確認。
メーター内にも、お客様に確認したバッテリーマークのアイドリングストップの表示が出ていた。
チェックランプとDTCの有無の確認をしてみた
DTC:なし
DTCコード:なし
実際に詳しく診断した結果
1.バッテリーの状態を確認
バッテリーの状態を確認した。
- バッテリー使用歴:2年2ヶ月
- 電圧:12.87V
- CCA:310
- 充電量:100%
- 健全性:89%
- 総合判定:正常
バッテリーはこのようなテスターを使って簡易的に点検が可能です。
良い物は高額なので、ディーラーかガソリンスタンドなどで点検してもらうのもいいだろう。
※ガソスタや量販店でバッテリーチェックの依頼は、鴨がネギも背負ってくるのと同じなので注意してほしい。
このような激安品は絶対にオススメしない。
安かろう悪かろうの典型的なものです。
入庫時すぐにバッテリー点検だったので、いくらか良い方に結果が出た可能性はある。
また、[総合判定:正常]とあるが、これはあくまでも参考として捉えてほしい。
[総合判定:正常]はあくまでも12Vバッテリーとして、エンジンを正常に始動出来るかの判定で、アイドリングストップができるかの判定ではない。
アイドリングストップの閾値はかなり厳しく設定されているので、車両が少しでもバッテリーを劣化判定するとアイドリングストップをさせない制御に移ってしまう。
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2.何が原因でアイドリングストップをさせていないのかを確認
専用の診断機を接続し、車両のECUデータを確認。
- バッテリー劣化 ○
- バッテリー充電状態 ×
上記の様に、バッテリー劣化具合は基準値以内だが、充電状態からECUがアイドリングストップをさせていない事が判明した。
3.バッテリー充電と学習値をリセットする
バッテリー充電器で充電を行います。
自宅で充電する場合は、この様な充電器で十分です。
1時間の急速充電で液比重が1.270と満充電になりました。
●バッテリー学習値のリセット方法
車両は直近5回分のイグニッションON時のバッテリー状態から総合的に、アイドリングストップ[OK・NG]を判断しています。
その為、バッテリー交換をしても直帰5回分のバッテリー状態の学習値をリセットしないとアイドリングストップしない場合があります。
バッテリー充電後、学習値をリセットし試走を行った所、無事アイドリングストップする事を確認した。
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充電不足でアイドリングストップしないの症状の修理箇所と修理費用
修理作業:原因の診断、バッテリー充電、学習値、試乗
修理費用:6,600円
通常、充電だけなら2,000~3,000円だが今回は原因の診断もあったので診断費もプラスされた形です。
毎日車両は使用していたが、短距離の繰返し走行が多い為、充電量が低下していました。
また、夜間走行や街中の渋滞、常にエアコンを作動させての運転も、充電量が低下しやすいのでご注意ください。
一番充電しやすい環境は、幹線道路や高速道路で無駄な電装品を止めて100~200kmの走行なので
週末のドライブなどは大変おすすめです。
N-BOXに関する記事の紹介
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