【現役整備士徹底解説】修理見積時に聞く【リビルト品】や【中古品】って新品と何が違うの?新品部品・リビルト部品・中古部品のメリット&デメリットやオススメな選び方を解説します!

整備士のメモ
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Honda車のよろず相談所の工場長の経歴
●主な資格

  • 国家一級整備士
  • ホンダサービスエンジニア1級
  • フロントマネージャー資格
  • 自動車検査員

ホンダディーラー10年以上の知識と経験を生かして、誰にでもわかりやすく解説していきます。

皆さん、こんにちは「Honda車のよろず相談所」の工場長です。

今回は、修理時に使用する部品で意外と知らない
リビルト部品中古部品新品部品と比べながら解説したいと思います。

ディーラーでは、メーカーから取り寄せる新品部品の他に
「リビルト部品」や「中古部品」をお客様に提案する事があります。

その説明の中で、お客様から新品部品やリビルト部品、中古部品ってなに?
と、質問される事が多々ある為、詳しく説明していきます。

まず、各部品の違いについて説明します。

●新品・リビルト・中古 三つの違い

・純正新品部品
一般的には車メーカーや部品メーカーが生産した部品。
一度も使用していない部品。
品質は最も高く均一。

・リビルト部品

リビルトされたオルターネーター
リビルト品のオルタネーター

中古品の区分けになるが、中古車から取り外した物を分解・整備・洗浄し消耗品や不具合箇所は
正常な物と交換をした整備を行った中古品。
品質は高いレベルで均一。

・中古品 

中古品のエンジン
中古のエンジン

中古車から取り外した部品。
一般的には取り外す前に車上で簡易的な作動チェックをしたのみで、
消耗箇所などの詳しい点検・検査は行っていない。
品質はバラバラ。

●各部品のメリット・デメリット

新品、リビルト、中古品の比較表
新品、リビルト、中古品の比較表

●新品部品
・メリット
新品部品なので最も高い品質で安心

・デメリット
値段が最も高額

●リビルト
・メリット
新品より価格が安い
中古品だが整備されているものなので品質・性能が新品に近い
数か月~数年の保証が付いているので故障時も安心
リサイクル品なので環境にやさしい

・デメリット
新品と比べて初期不良や早く故障する物も存在する。
リビルトメーカーによって品質のばらつきがある
中古品より値段が高い

●中古品
・メリット
最も値段が安い
リサイクル品なので環境にやさしい

・デメリット
品質がバラバラで当たり外れがある
保障がほとんどない

各部品の値段を比べてみる

紙幣と貨幣
値段を比べます

ここで、新品部品・リビルト部品・中古部品の値段の差が部品によってどう違うのかを比べてみましょう。

ディーラーでよく利用する中古品、リビルト品は
・トランスミッション
・スターター
・ACG(発電機)
があります。この三つで各値段を比べてみましょう。

新品、リビルト、中古品の比較表
新品、リビルト、中古品の比較表

車種:N-BOX
・トランスミッション
新品  :300,000円
リビルト:220,000円
中古  : 70,000円

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・ACG(発電機)
新品  :75,000円
リビルト:40,000円
中古  : 7,000円


・スターター
新品 :57,000円
リビルト:25,000円
中古  : 5,000円


各部品を比べてみましたが、皆さんならどれを選びますか?

次に迷った時の選ぶ基準についてご説明します。

ケース別の新品、リビルト、中古品のオススメな選び方

車のバッテリーあがりの救出中
バッテリーあがり

新品やリビルト品、中古品のどれを使うか迷った時は【あとどのくらいその車を乗るのか】
をベースに選ぶ事がお勧めです。

例1、10年乗っている車でACG(発電機)が壊れました。
あと1年後の車検満期まで乗れれば乗り換え予定。値段優先で治したい。

例2、6年乗っている車でACG(発電機)が壊れました。値段も重要だけど、保障付で安心して乗りたい
あと4年は乗りたいと思っている。

例3、6年乗っている車でACG(発電機)が壊れました。値段よりも安心安全がなにより最優先。
   あと4年は乗りたいと思っている。

各例でおすすめなのは、
例1=中古部品がお勧め。あと1年乗れればよく、お値段も最も安い為。

例2=リビルト品がお勧め。4年乗る予定なので、中古品だと保障や品質面で不安が残る。
   保障がついており、品質も高く、かつ値段も新品より安い為。

例3=新品がお勧め。値段よりも安心安全が優先なので、最も品質が高く保障も付いている新品がよい。

私自身はお客様へご案内する時は、ヒアリングをしてお客様の希望にもっともあった物を選択します。
リビルトをベースに、
値段より安心を求める方には新品を更にご提案。
値段が最優先の方には中古部品を更にご提案。
などと、お客様の価値観に合わせて臨機応変に対応します。

殆どのお客様は最終的にリビルト品を選択します。
私自身も費用的な面や保証の面のトータルバランスはリビルトが最も良いと考えます。

最後に

今回は、新品部品・リビルト部品・中古部品について解説していきました。
是非、修理の選択をする際に少しでも役に立てば幸いです。

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