N-BOXでアイドリングストップしない原因はバッテリー劣化!?実際に多い故障原因5選をホンダ整備士が解説!

N-BOX アイドリングストップしない原因トップ5を大公開 ホンダ整備士が解りやすく解説 N-BOX
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Honda車のよろず相談所の工場長の経歴
●主な資格

  • 国家一級整備士
  • ホンダサービスエンジニア1級
  • フロントマネージャー資格
  • 自動車検査員

ホンダディーラー10年以上の知識と経験を生かして、誰にでもわかりやすく解説していきます。

こんにちは、Honda車のよろず相談所の工場長です。

N-BOXでよく聞くアイドリングストップしない故障ですが、原因の多くはバッテリーに関連するもので、バッテリー交換や学習値のリセットで修理が完了します

今回はそんな、アイドリングストップしない原因の解決策を具体的に解説したいと思います。

N-BOXでアイドリングストップしない5つの原因とは?

N-BOXのエンジンルームの写真
N-BOXのエンジンルーム

アイドリングストップしない5つの原因

  1. バッテリーの劣化
  2. バッテリーの充電量不足
  3. バッテリーの学習値
  4. エアコンの設定
  5. エンジン水温

1.バッテリーの劣化

もっとも多いアイドリングストップしない原因が、バッテリーの劣化によるものです。

自動車で使用されている12Vバッテリーは3年又は4~5万kmが交換時期です。
交換時期過ぎたり、バッテリーあがりなどを起こして劣化が進んだバッテリーではアイドリングストップが出来ません。

ホンダ純正バッテリーは[標準タイプ]と[アイドリングストップ車用]の二つがあり保証期間が異なります。

保証の基準期間距離
標準バッテリー2年4万km
アイドリングストップ車用バッテリー18か月3万km
ホンダバッテリーの保証の一覧
ホンダの標準バッテリーの詳細
保証:2年または4万km
引用:HONDA HP
ホンダのアイドリングストップ車用バッテリーの詳細
保証:18か月3万km
引用:HONDA HP

アイドリングストップ車用バッテリーの方が、充放電を繰り返す頻度が多い為早く劣化しやすいので保証期間が短く設定されています。

保証期間と交換時期は異なり、保障期間はあくまでもホンダがバッテリーの性能を保証する期間です。

交換時期は、使用頻度や点検のタイミングなどを加味してユーザーに案内します。
一般的な交換時期は下記の表を参考にしてください。

交換時期期間距離
標準バッテリー3年4~5万km
アイドリングストップ車用バッテリー2年半~3年3~4万km
ホンダバッテリーの交換時期の一覧

※あくまでも参考値で、年間走行距離や使用状況により交換時期は前後します。

2.バッテリーの充電量不足

2番目多いアイドリングストップしない原因は、バッテリーの充電不足です。

充電量が不足しやすい使い方

  • 短距離の繰返しの使用が多い
  • ヘッドライトやエアコンを使う時間が長い
  • 渋滞している状況が多い

この様に乗っているが充電量が足りない為、ECUがバッテリー状態が良くないので制御としてアイドリングストップをさせない事があります。

3.バッテリーの学習値

3番目に多いアイドリングストップしない原因は、学習値によるものです。

ECUは過去5回のイグニッションON時のバッテリー状態の平均値を参考に、現在アイドリングストップ可能かの判断を行います。

その為、何らかの原因で学習値がアイドリングストップしない状態になっている事があります。

その時は、学習値のリセットを行いましょう。

バッテリー学習値(内部抵抗値)のリセット方法

(メーカー推奨方法)

  1. 電気負荷(エアコン、ヘッドライト等)をすべてOFFにする
  2. イグニッションOFFモードにする
  3. イグニッションACC(アクセサリー)モードにする
  4. イグニッションONモードにする
  5. エンジンを始動し、1分間アイドリング状態にする
  6. イグニッションOFFモードにする
  7. 上記の1~6を4回以上繰り返す

どうですか?結構面倒くさいですよね?
これをすごく簡単にすると

  1. イグニッションスイッチを2回押してアクセサリーモードにする
  2. イグニッションOFFにする
  3. 上記1~2を5回以上繰り返す

この3ステップだけで、本来はバッテリーの学習値はリセットできます。
※メーカー推奨方法が最も確実なリセット方法です。

4.エアコンの設定

4番目に多いアイドリングストップしない原因は、エアコンの設定によるものです。

真夏や真冬に多く、エアコンの設定温度が[Hi]または[Lo]で使用している場合や、デフロスターを使用している場合はECUの制御によりアイドリングストップをさせません。

5.エンジン水温

5個目に多いアイドリングストップしない原因は、エンジン水温が低い場合です。

始動直後などエンジン水温が低下しているとECU制御としてアイドリングストップさせません。

これは、水温が十分あがるまで待ちましょう。

車両自体の制御によりアイドリングストップをさせない12個の条件とは?

  1. トランスミッションフルードの油温が低いとき、または高いとき
  2. アイドリングストップストップスイッチが押されているとき
  3. エンジン冷却水の水温が低いとき、または高いとき
  4. エンジン始動後、5km/hに達しないまま停車したとき
  5. 急な坂道で停車したとき
  6. セレクトレバーをD以外にしているとき
  7. ボンネットが開いている状態でエンジンを始動したとき
  8. バッテリーの内部温度が5℃以下のとき
  9. エアコンの設定温度がHiまたはLoで、エアコンを使用しているとき
  10. バッテリーの充電量が少ないとき
  11. エアコンの設定が[FRONT]がONのとき
  12. 外気温が-20℃以下または40℃以上で、エアコンを使用しているとき

この12個の条件に当てはまる時は、車両自体の制御によりアイドリングストップを[わざと]させないモードに入ります。

この12個の条件の時は、エンジン水温上昇を優先させたり、バッテリー負荷が多い為に充電を優先させるためのプログラムによる正常な作動なのです。

アイドリングストップしなくなる使い方とは?

N-BOXのエンジンルームのバッテリーの写真
N-BOXのバッテリー
  • 毎日乗っているが短距離の繰返し走行が多い
  • ヘッドライトやエアコンを常に多様する
  • 渋滞の中や低速での使用が多い

この様な使い方が多いとアイドリングストップしなくなる可能性が高いです。

逆にアイドリングストップしやすくなる使い方は?

・昼間にエアコンなど電装品の使用はそこそこで、渋滞がすくない道や高速道路、高速道路を多く走行が一番バッテリーが充電され良い状態で保てます。

しかし、極端に気にする事はありません。

一時的に充電量が低下してアイドリングストップしなくなっても、その後走行して充電されれば再びアイドリングストップするようになります。

また、走行充電以外にもご自宅で充電する方法があります。
この様な家庭用のバッテリー充電器でコンセントから車両のバッテリーを充電する事ができるのです。

N-BOXのオススメアイドリングストップ用バッテリー4選

オススメの自動車用のバッテリーを紹介している整備士
オススメのバッテリーとは?

●工場長のオススメバッテリー4選

  • 各メーカー純正バッテリー
  • GSユアサ製バッテリー
  • パナソニック製カオスバッテリー
  • ボッシュ製バッテリー

上記4つはどれを購入されても問題なく安心してお使いになれます。
※必ずアイドリングストップ用バッテリーを使用してください。

●お勧めしないバッテリーとは?

オススメしないバッテリーは”激安品のバッテリー”です

オススメしたバッテリーの半額などネットショップを探すと物凄い安いバッテリーもあります。

そういったものは絶対は使用しない方がいいです。
バッテリーは有名メーカーでも品質管理が難しく高品質な物を低価格で流通されるのが難しいのです。

過去には、ネットショップでバッテリー交換してから車の調子が悪いと入庫されたお車で、いくら補充電しても充電されない激安バッテリーを見た事があるのでご注意ください。

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