[結論]N-BOX冬タイヤの最適解|サイズ早見表+用途別3択
ズバリ、迷ったら14インチ(155/65R14)×総合型スタッドレス、凍結が多いなら氷上特化を、年数回の降雪でコスト優先なら型落ち上位の新古在庫が確実です。

工場長のおすすめは間違いなくブリヂストンのVRXシリーズです。
北海道・北東北主要5都市でのNo.1装着率は伊達ではありません。
コスパ的には少し劣りますが、性能でいうと間違いなく一番です。
なぜブリヂストンのVRXシリーズが一番おすすめの理由は、ずばり【年数劣化によるゴムの硬化が一番少ない】です。
年間何千本とタイヤを触っている工場長からのアドバイスです。
※ブリヂストンからの回し者ではありませんので(笑)
とは言え、予算などもあるのでこの記事では使い方にあったオススメタイヤも紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。
サイズは純正近似の外径を守るのが鉄則です。
極端にタイヤの外形が変わってしまうと、スピードメーターの誤差で車検に通らなくなったり、ホイールハウス内でサスペンションと干渉してバーストなどの危険性があります。
N-BOXの純正サイズは145/80R13、155/65R14または165/55R15の三種類です。
JF1/2 2011~2017 | 145/80R13 | 155/65R14 | 165/55R15 |
JF3/4 2017~2023 | ー | 155/65R14 | 165/55R15 |
JF5/6 2023~ | ー | 155/65R14 | 165/55R15 |
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14インチと15インチどっちがおすすめ?(サイズ・外径・価格相場)

結論:総合バランスは14インチ(155/65R14)
理由は①価格が抑えやすい、②チェーン適合が豊富、③外径が純正近似で扱いやすい、の3点です。
見た目や高速の直進安定・ハンドリング応答を少し欲張るなら15インチ(165/55R15)もアリですが、氷上性能は銘柄次第で差が出るので、15インチを選ぶなら上位モデルを指名しましょう。
ホイールセットで購入する場合のPCD/オフセット/ハブ径は純正基準に合わせましょう。
下の表を店員さんに見せれば適合するホイールを案内してくれるはずです。
JF5/6 2023~
項目名 | N-BOX | N-BOX JOY N-BOX JOY ターボ | N-BOX CUSTOM | N-BOX CUSTOM ターボ |
---|---|---|---|---|
サイズ/材質 | 14インチ スチールホイール | 14インチ アルミホイール | 14インチ アルミホイール | 15インチ アルミホイール |
タイヤサイズ | 155/65R14 | 155/65R14 75S | 155/65R14 | 165/55R15 |
P.C.D. | 100mm | 100mm | 100mm | 100mm |
インセット (オフセット) | 40mm | 40mm | 40mm | 45mm |
ハブ径 | 56mm | 56mm | 56mm | 56mm |
穴数 | 4穴 | 4穴 | 4穴 | 4穴 |
リム幅 | 4.5J | 4.5J | 4.5J | 4.5J |
重量 | 約5.4kg | 約5.4kg | 約5.1kg | 約6.6kg |
JF3/4 2017~2023
項目名 | N-BOX | N-BOX CUSTOM | N-BOX CUSTOM ターボ |
---|---|---|---|
サイズ/材質 | 14インチ スチールホイール | 14インチ アルミホイール | 15インチ アルミホイール |
タイヤサイズ | 155/65R14 75S | 155/65R14 75S | 165/55R15 75V |
P.C.D. | 100mm | 100mm | 100mm |
インセット (オフセット) | 40mm | 40mm | 45mm |
ハブ径 | 56mm | 56mm | 56mm |
穴数 | 4穴 | 4穴 | 4穴 |
リム幅 | 4.5J | 4.5J | 4.5J |
重量 | 約5.4kg | 約5.4kg | 約7.1kg |
JF1/2 2011~2017
項目名 | N-BOX | N-BOX CUSTOM G | N-BOX CUSTOM G Lパッケージ | N-BOX CUSTOM ターボ パッケージ |
---|---|---|---|---|
サイズ/材質 | 13インチ スチールホイール | 13インチ スチールホイール | 14インチ アルミホイール | 15インチ アルミホイール |
タイヤサイズ | 145/80R13 75S | 145/80R13 75S | 155/65R14 75S | 165/55R15 75V |
P.C.D. | 100mm | 100mm | 100mm | 100mm |
インセット (オフセット) | 35mm | 35mm | 40mm | 45mm |
ハブ径 | 56mm | 56mm | 56mm | 56mm |
穴数 | 4穴 | 4穴 | 4穴 | 4穴 |
リム幅 | 4.00B | 4.00B | 4.5J | 4.5J |
重量 | 約4.4kg | 約4.4kg | 約5.4kg | 約6.5kg |
- 14インチ“効き重視”の例
- ブリヂストン BLIZZAK VRX3:氷上制動・発進の安定感が高く、朝晩のミラーバーンに強い。
- ダンロップ WINTER MAXX 03(WM03):氷に“噛む”設計を前面に出したモデル。凍結路面で差が出やすい。
- 15インチ“総合バランス”の例
- ヨコハマ iceGUARD 7(iG70):ウェット・静粛・耐摩耗のバランスがよく、都市部〜雪山の万能型。
- ミシュラン X-ICE SNOW:低温下でのゴム柔らかさ持続と“長く効く”設計。家族乗りにも好相性。
整備士メモ:N-BOXは軽ハイト×FF主体で前荷重が軽めです。サイプ密度と低温で柔らかさが続くコンパウンドが体感差に直結します。上位世代ほど効きの持続で有利(氷上のヘタりが遅い)です。VRX3/WM03は氷寄り、iG70/X-ICEは総合寄りという印象です。
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用途別3択:氷上特化/総合バランス/低予算コスパ
- 氷上特化(凍結路・橋・早朝/深夜通勤が多い)
→ VRX3 or WM03。最新世代の氷上グリップと“効きの持続”を重視したい人向け。
- 総合バランス(街乗り中心~たまに雪山・雨天多め)
→ iG70 or X-ICE SNOW。ウェット・静粛・寿命の総合点で満足度が高い。
- 低予算コスパ(首都圏など年に数回の降雪)
→ 型落ち上位(例:VRX2/WM02の新古在庫)。“新エントリーより旧上位”の方が氷上は効く場合が多い。
※ただし製造年週(DOT)が古すぎるものは避ける。冬タイヤは溝50%=冬用終了の指標(プラットホーム露出)がある点に注意。

プラットホームとは冬タイヤにある、冬タイヤとして性能が期待できる限度を示しているマークの事です。残量約50%の位置にある事がおおく、90度間隔で4箇所あります。

FF/4WD・積載別の空気圧目安(LI/XL)

- 空気圧は車両指定の冷間時の点検が基本です。冬は温度低下で下がりやすいので月1点検、空気圧は指定値±0〜+20kPa内がおすすめです。(理由は、空気圧がすこし減ってもメーカー指定圧付近を維持するからです。)
- LI(ロードインデックス)は純正同等以上を選択。人や荷物が多い・高速多用ならXL規格も検討しましょう。(一般使いなら特に気にする必要はありません。)
- 4WDは発進は強いが制動は別物。過信せず、タイヤの“止まる性能”で選ぶのが正解です。
(ブレーキ性能は駆動方式に関係なく同じなので4WDでも過信はダメ)
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タイヤ・ホイール選びのポイントとは?
まずは現状サイズの確認しましょう。運転席ドア内側ラベルやタイヤの横を見るとタイヤサイズが刻印されており、指定サイズや推奨空気圧が分かります。

ホイール選び・オフセット・ハブ径・ナット形状
- 純正流用が一番安全:PCD/オフセット/ハブ径が合っていれば、ハンドルぶれや干渉リスクが激減します。
社外ホイールの際は、特にオフセットには注意してください。 - ナット座面形状(テーパー/球面など)を確認しましょう。合わないと緩みの原因に。
- 社外ホイールはハブリングで芯出しするとなお安心。

特にナット座面形状には注意しましょう。
ホンダ車だけは、純正で球面ナットを使用しているので、社外ホイールにした場合はホイールに合うナットを準備する必要があります。
主要モデルの特徴

- VRX3:氷上のブレーキ/発進が安定。最新世代の“効きの頭打ち”が遅い。年数劣化によるゴムの劣化も一番遅い。
- WM03:氷上でもよくグリップし、新品時はVRX3に引けを取りません。
- iG70:ウェット・静粛・寿命の総合点が高い万能型。コスパがいい。
- X-ICE SNOW:低温でも柔らかさが続く配合とロングライフ訴求。家族乗りで“長く効かせたい”人向け。国産上位冬タイヤと比べて年数劣化によるゴムの硬化が早い目です。
型落ちタイヤの考え方

型落ちタイヤ(数年前製造タイヤ)は正直コスパは良いです。が、当たりはずれがあります。
必ず購入前に製造年週と保管状態は確認してください。
製造年はタイヤの横に記載されており、例えば2025年5週製造タイヤの場合は【0525】となります。
冬タイヤは硬化による交換目安は3~5年です。
また保管状況も重要で、直射日光が当たる屋外や高温多湿の場所で長期間保管されたタイヤは硬化や劣化が早く進行するので注意してください。
地域×用途で選ぶ|首都圏・雪国やスキー勢・高速多用
- 首都圏(年数回):iG70 / X-ICE SNOWの総合型+非常時にチェーン常備がおすすめです。
- 雪国やスキー勢:VRX3 / WM03の氷上優先チョイスが安心です。
- 高速多用:直進安定・静粛・ウェットを優先(iG70 / X-ICE)
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雪道を走る想定ならチェーンの携帯も忘れずに
高速道路ではチェーン規制が発令されると冬タイヤのみでは走行できない場合もあります。
また予想以上の積雪などで冬タイヤでもスタックする場合もあるので、冬場はチェーンの携帯がおすすです。

冬タイヤのベスト購入タイミングとお得な比較方法とは?

買い時は9〜10月がおすすめです。特に10月はディーラーや量販店も販売数を伸ばしたいのでいつも以上の値引きがあるかも?!
逆に初雪予報が出ると一気に品薄&値上がりしがちです。
比較は本体+組替/バランス+廃タイヤ+バルブまで“総額”で見ましょう。
良くタイヤ本体価格は安いが組み換え料金が高く総額でみると割高だったという話も耳にします。
メンテで“効き”を長持ち|慣らし・空気圧・タイヤローテ・保管方法

- 慣らし(皮むき):新品は100〜200kmで急制動/急加速を控える。製造時に付着したタイヤ表面のワックスを剥がすのを一般的に皮むきといいます。
- 空気圧:月1点検、必ず冷間で指定圧を基準に(寒いほど下がります)。
- 保管:直射日光・高温多湿を避け、立て掛け/ラック+カバーで遮光。
- タイヤローテ:5,000〜7,000km目安。
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寿命サインを見抜く
- プラットホーム(冬タイヤ用の摩耗限度サイン)が露出=冬用終了。位置はサイドの矢印(↑)の延長線上/4か所。

よくある質問(FAQ)
Q. 14と15、どっちがベスト?
A. コスパと雪道の安心→14、見た目と直進安定→15。 いずれも純正近似の外径と規格を守ればOK。
Q. 冬の推奨空気圧は?
A. 車両指定の冷間圧が基本。寒いほど下がるので0〜+20kPaの範囲で安定側に維持を。
Q. スタッドレスは何年使える?型落ちは?
A. 状態次第。製造年週・保管・硬さで変動。プラットホーム露出=冬用終了を合図に交換。
Q. チェーン規制って何?スタッドレスだけで通れる?
A. 通れない区間あり。チェーン装着車のみ通行可の運用があるので、該当ルートは事前チェックを。
まとめ
- 首都圏~都市部:iG70 / X-ICE SNOWで総合↑、チェーン常備がおすすめ。
- 凍結多い通勤路・橋が多い地域:VRX3 / WM03で氷上を優先。
- コスト重視:型落ち上位(数年前製造タイヤ)を狙う。製造年数と保管状況に注意。

工場長おすすめはブリヂストンのVRXシリーズです。
買える安全は買うのが一番です!
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